
ギャンブルをしたことがある人なら一度は耳にしたことがあるであろう、「ペイアウト率」。
このペイアウト率という言葉について、しっかりとご存知でしょうか?
今回はオンラインカジノをするにあたっても知っておきたい、ペイアウト率について解説します。
ペイアウト率とは?
そもそもペイアウト率とは何なのでしょうか。
ペイアウト率とは、賭けた金額に対して、払い戻される金額の割合を表します。
「機械割」「出玉率」「還元率」「期待値」「払戻率」など、ギャンブルの種類によって呼び方は違います。
ペイアウト率が高い方がお得だということですね。
ギャンブルの仕組み

簡単にペイアウト率について解説しましたが、ペイアウト率についてしっかりと理解するにはギャンブルの仕組みから理解する必要があります。
現在、世界には様々なギャンブルが存在しています。
カジノ、パチンコ、パチスロ、競馬、競艇、麻雀、宝くじ、競輪など、ギャンブルは私たちの生活とともに存在しているのがわかりますね。
これらのギャンブルは大きく二つに分類することができます。
一つはかけ事を運営する胴元が存在するギャンブル。
もう一つはプレイヤー同士が行うギャンブルがあります。
オンラインカジノはもちろん前者となり、賭け金の一部を胴元が回収するギャンブルとなっています。
こういった胴元が存在するギャンブルにおいて、胴元側は遊戯場を設置し、ディーラーや機械などといった、ギャンブルをするために必要な人件費や設備費などを投じて、私たちプレイヤーにギャンブルを楽しんでもらう場を提供します。
そのため、このようなギャンブルでは必ず胴元が勝つようなシステム、もしくは胴元側が有利な条件になっています。というのも、そうでないと胴元側が潰れてしまい、商売として成り立たないからです。
例えば、宝くじでは発売総額のおよそ半分は主催者側の取り分となっており、残りのお金を購入者で分け合うという図式になっています。
控除率(ハウスエッジ)とは?
上記のような仕組みのギャンブルにおいて、胴元である運営側が遊戯する側に配分せず、賭け金を取る割合を「控除率」もしくは「ハウスエッジ」と言います。
もちろんオンラインカジノも同様であり、カジノの運営側が有利になるようにゲームのルールや配当が決められています。
基本的に控除率+ペイアウト率=100%という図式が成り立つようになっています。控除率がなければ、カジノは事業として成り立つことができません。
多くのオンラインカジノが、各ゲームごとに毎月のペイアウト率を公表しています。
すべてのゲームが乱数方式によるゲームの抽選を行っているため、月のペイアウト率が100%を超えることがありますが、控除率が存在する以上は、長い目で見た場合100%を超えることは統計的には難しいです。
以上のように、カジノゲームのすべてに控除率が定められているため、カジノ側は賭場を提供するだけで儲かるシステムとなっています。
オンラインカジノのペイアウト率について

ここまででペイアウト率、控除率とその関係について理解できたと思います。では、オンラインカジノにおけるペイアウト率について解説します。
オンラインカジノのペイアウト率は、年間およそ94~98%となっています。この数字は、実際にあるラスベガスやマカオといったランドカジノで公表されているペイアウト率とあまり変わらない数値となっています。
この数字は、すべてのゲームを対象として計算されたトータルのペイアウト率を表しています。
また、ペイアウト率はゲームの種類によっても異なります。
例にあげると、スロットのペイアウト率は一般的に93~97%です。スロットはボーナスゲームなど破壊力のある機種が多く、プログレッシブ・ジャックポット機能があるスロットは積立額も控除されるため、通常のスロットよりもペイアウト率は若干低く設定されています。
オンラインカジノは他のギャンブルより勝ちやすいのか

「ペイアウト率が宝くじ50%、競馬競輪75%、パチンコ・パチスロ80~90%に比べ、オンラインカジノは95%以上のため、他のギャンブルよりも有利」という話、よく耳にしませんか?ペイアウト率だけを見れば、オンラインカジノが有利に見えますが、実はそうとは言い切れません。
パチスロの場合、台ごとに設定というものがあります。台によっては最高設定のペイアウト率は119%のものもあります。
カジノのスロットにおいて、設定という概念はないため、ペイアウト率はいつも95%前後となっています。この数値はパチスロの最低設定と変わらないため、パチスロの最低設定を打ち続けるのと同様になります。
ペイアウト率だけを見れば、カジノの方が甘いように見えますが、それほど単純ではないということを知っておく必要があります。
ちなみに、オンラインカジノはランドカジノよりペイアウト率が高いという謳い文句もよく見かけますが、これも誤りです。
オンラインであるかどうかが違うだけであり、ペイアウト率に相違はありません。